今度こそ日本共産党の提案いかして~原発増設、白紙に

4月1日づけの徳島新聞一面に、「原発増設 白紙に」を大見出しの記事が掲載されています。

記事の出所は、31日、菅首相が、日本共産党の志位和夫委員長との会談で、福島第一の全廃炉に言及すると共に、(基本計画を)白紙で見直すことも含めて検討すると答えたことにあります。また原子力利用を推進する経済産業省から原子力安全・保安院を分離できるか検討するとも語ったとされています。

2日のしんぶん赤旗(日刊)には、志位氏と菅首相との31日の党首会談の「詳報」が掲載されています。「詳報」では、①被災者救援、原発事故の危機収束について②被災地の復興・個人補償と財源問題について③原子力行政の転換~原発新増設、安全規制の体制についてを主な中心点として、志位和夫委員長が首相にもうしいれ、会談の模様がくわしく伝えられています。

原発問題で、過去日本共産党は様々な提案を、国会論戦を通じて行なってきています。そのひとつでも実行されていたら今日の原発事故は防ぐことが出来たかも知れません。今度こそ、日本共産党の原発「提言」活かすべきです。

参考:2011年4月2日(土)「しんぶん赤旗」>> 志位・菅会談での「原発見直し」発言 内外に広がる衝撃と波紋

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「キモノ再考」・しんぶん赤旗に掲載

 このところの新聞は、当然のことですが「大震災・原発」記事に中心に編集されています。そんな記事の中で、しんぶん赤旗(日刊)10面の「くらし・家庭」欄に‘キモノ再考‘①昭和のくらし博物館館長 小泉和子さんの寄稿文を拝読して、ちょっとひと言、いいたくなって書いてみました。

 小泉さんによると、最近、若い人を中心にキモノが流行しているのだそうです。それも女性だけでなく男性もだそうで、およそ3種類に分類?され、ひとつは成人式や卒業式のキモノ(なぜか、小泉さんは着物と書かないようです。)そして、いまひとつは、レトロ調。大正時代から昭和戦前にかけての銘仙や紬などをレトロでおしゃれで着ているといいます。そして次は、パンクファッション系?で、Tシャツやジーパンの上に長じゅばんを羽織ったり、帯を締めずにベルトにしたり、キモノにブーツを履いたりといった、昔の人が見たらひっくり返りそうなき方をして、さっそうと歩いている。としています。

 ここまでは、僕も、なるほど~という感想なのですが、それに続いて、「時代錯誤」の小見出しで、キモノ否定してきた世代としては、少々複雑~はかま姿の女子大生を最初に見たときは「なんて時代錯誤なんだろう」と思ったと感想を述べ、キモノは衣服としては不適格で、身体を抑圧し身体の自由を奪うもので、非常に非機能的・不合理だと指摘し、末尾には、「たしかに女性のキモノ姿は女らしくて美しいかも知れませんが、それはよくよく考えてみると男性から見た美しさであり、キモノは男性が女性を自由にすることができる衣服だということなのです。」と締めくくられていました。

 確かに、どんなモノにも、歴史的背景が存在するとは思います。しかし、どこにでも民族衣装があるように、日本には「キモノ・着物」があり、日本の風土、文化に根ざして発展してきたものだと思います。「男性中心」の歴史や文化でいうなら、日本だけでなく、世界中でそのよう歴史があり、そこに営まれ・はぐくまれた経済・文化があるわけで、女性だけでなく男性の「キモノ・和服」も決して洋服に比べると機能的とはいえないと思います。着物が非機能的不合理なのに、女性にそれを押し付けてきたのは「男性が女性を自由にするため」という論理は、僕には、あまりにも飛躍しているように思えるのですが、どうでしょうか。まぁ、筆者も、キモノの流行について、肯定して書いていらっしゃるので、さほど、気にすることもありませんが、歴史や文化の受け止め方は、世代によって大分違うのだということを改めて感じているところです。

では。

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明日から、県議会議員選挙です。

 県議の徳島選挙区は定数11ですが、新聞報道によると定数を3議席オーバーする激戦とのこと。日本共産党は、徳島市での2議席、板野選挙区と阿南選挙区の各一議席の獲得めざし全力です。

 報道では、原発事故の封じ込めは困難を極めてるようです。非常冷却はかろうじて続けられてはいますが恒常的な冷却機能の回復には、高濃度に汚染された「たまり水」の問題が新たに立ちはだかり、未だ見通しがつかない状況の下で、放射性物質は確実に拡散し続けているわけですから、土壌・海水への蓄積から食物連鎖へと拡大される危険は日々増して行くことと思われます。アメリカ・フランスなどからも原発事故に対応した、防護服や放射能測定器の支援や専門家の派遣などされているようですが、とにかくまずは日本と世界の英知と技術を発揮して、放射能の封じ込めの成功を祈りたいと思います。

 県議選でも、原発問題は大争点だと思います。日本共産党の論戦に期待ですね。

 では。

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東電は「最悪の事態」をどう想定し、対処しようとしているのか?

東電の記者会見で、赤旗記者の二つの質問に注目が集まりました。

ひとつは、東電は「津波で冷却電源が失われたというのは想定外といっているが、(日本共産党国会議員の)国会質問もあり、「なぜ電源が失われる」ということを想定しなかったのか? 二つ目は、原発事故について「最悪の事態」をどのように想定し、どう対処するのか?という質問です。

 質問に対し、東電の回答は、二つの質問にまともに答えず、「電源が失われたのは津波によるもの」などとトンチンカンな回答に終始し電源喪失を想定しなかった理由も、最悪の事態の想定も対処についても何一つ答えられず、、記者の怒号の中で、時間切れを理由に逃げるように記者会見を終えています。

 原発事故の収束が見えない状況のもとで、「最悪の事態」と対処については、事態の覚悟も含め、すべての国民の最も知らなければならない情報です。なぜ、いえないのか、それこそ原発事故の危険な本質がここに示されているように感じました。

 では。

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四国電力社長・伊方原発安全強化検討

3/30付けの徳島新聞に、四国電力の千葉昭社長が29日の記者会見で大震災による福島原発事故を受けて、「伊方原発」の地震津波対策を進める考えをあらためて強調しとたと報道されています。

 四電・千葉社長は、あらたに津波対策について冷却水の電源車の配置などについて言及し「電力の安定供給に原子力の有効活用は不可欠。安全安定運転の継続に全力を尽くす」と述べ、原発への理解を求める活動を拡充する。といいます。

 千葉社長にしてみれば、反原発世論の台頭に先手を打つつもりのようですが、伊方原発は中央構造線の上に建設されており、直下型地震の危険性は拭い去ることは出来ません。四国電力は、「安定供給に原子力は不可欠」といいますが、見方を変えれば、電力不足が経済や住民の日常生活に与える影響を人質にとっているにすぎません。「安全運転に全力を尽くす」とは、これまでの安全神話が現実の事故の前に崩壊し、「絶対に安全です」から「全力を尽くす」に変らざるを得なかったということでしょうか。

 福島原発で起こりうる「大津波」による電源喪失事故の予測は、すでに、貞観地震(869年)を知る産業技術総合研究所の岡村行信氏が、政府の審議会で「東京電力の想定とは比べ物に為らない非常にでかい津波が来る」と警告していました。また、日本共産党の吉井英勝議員国会質問、日本共産党の福島県議団などの要請書も「チリ級地震」を想定し、冷却電源の喪失、水素爆発、放射能漏れの危険性を指摘していました。福島原発の事故はまさにこれらの警告を無視した「人災」といわなければなりません。

 四国電力社長は、絶対安全とはいえない原発発電にしがみつくのではなく、「脱原発」発電にむけて歩み始める決意こそ語るべきではないでしょうか。

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