引き続き、徳島新聞の夕刊です。

日本を創る 6 原発と国家~「電力」の覇権  記事は、四国電力労組の選挙支援を餌に、参議院愛媛選挙区に民主党から立候補した元NPO法人理事の岡平知子氏のエピソードを生々しく紹介しています。「松山市の四国電力労組の事務所で、居並ぶ5人の労組幹部から」面接試験を受け、。「原発をどう思っているのか」との質問に結果次第では推薦されない雰囲気を感じた。と述べています。

民主党は、「電力総連」の労組(菅直人内閣の特別顧問の元連合会長の故笹森清氏は東京電力労組から連合会長に)の全面支援を受け、自民党は、電力会社の経営者の支援を受ける。

自民党で通産大臣を務め、その後小沢氏とともに離党した民主党最高顧問の渡部恒三氏は「経営者は自民党、労組は民社党。電力っていうのは政治とうまくつきあっている」と語る。と報道。

 なるほど、なるほど、そういうことですか。二大政党とは、もともと、こういうことなのだと変に納得のいく記事でした。

 大連立の温床がここにあるのかも知れません。 では。

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徳島新聞夕刊に見る~安全神話の形成がどのように進められたか?

徳島新聞9月5日付夕刊の二面。「日本を創る」シリーズ5・原発と国家~「電力」の覇権との記事が掲載されています。

記事によると~   1970年当時東京電力が、東大工学部で放射線防護学を研究する助手の安斎育郎氏(現・立命館大名誉教授)に、『悪いけどアメリカに3年くらい留学してくれないか。費用は全部持つ』東京電力の社員が安斎育郎の切り出した。からはじまる、なまなましい東電の反原発研究者への「懐柔工作」の実態から記事は書き出しています。

 1972年日本学術会議のシンポで「日本の原発開発は安全性確保の面で多くの問題を抱える。明確に反対の立場に立たざるを得ない」と基調講演した安斎氏。安斎氏によると東電には「安斎番」と呼ばれる社員がおり、講演会に来ては内容を録音して社に報告。研究室の隣席に東電出身の研究者が座り「僕の役割は安斎さんが何をやるか情報収集すること」と明かした。原発の危険性を訴えた研究者を排除しようとする一方、東電は寄付などの形で大学に資金を投じるとのべ、電力会社は、教科書作成の現場にも働きかけられ、原発批判につながる記述、表現に細かく注文をつけたと報道しています。

原発に批判的学者を排除し、寄付金などで御用学者を育成し、教科書にまで手を回す電力会社。徳島新聞の夕刊はあまり読むところがないなぁなんて、思っていましたが、久々に読み応えのある記事に思わず切り抜いてしまいました。

では。

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今日は「なでしこ」、明日は「さむらい」日本

 なでしこがオーストラリアに「1対ゼロ」。今日の「なでしこ」の試合運びは韓国戦に比べて少し安心して見られる状態かな。とにかく勝ち点3を得て、北朝鮮に勝てば文句なしということです。

 明日は「さむらい日本」Wカップアジア予選。北朝鮮に1対ゼロ勝って、次の相手は、ウズベキスタン。

 このところ、一日おきにサッカーの国際試合にたんのうです。楽しみですね。 

 「J1」めざすヴォルティス徳島の順位動向にも一喜一憂です。 では。

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今日から本会議~第4回徳島市議会

第4回徳島市議会(9月)は、9月1日開会、今日5日から各会派の代表質問・個人質問が3日間にわたっておこなわれます。初日の今日は、朋友会・公明党に続いて日本共産党市議団を代表し加戸悟議員が質問(70分)を行います。

加戸議員の質問項目・要旨は次の通りです。

1. 原発から撤退と自然エネルギーの導入について①原発に対する基本的な認識・知識②「原発はやめるべき」方向③自然エネルギーの取り組み 2.新町西再開発について①事業目的②ビルの土地取得③都市計画決定④駐車場 3.防災対策について①食糧備蓄②自主防災倉庫など③危険なブロック塀撤去

中野一雄議員が7日「個人質問」を行います。以下質問要旨です。

1.鉄道高架事業について ①牟岐線の高架化の問題②車両基地 2.テレビ放送の地デジ化について ①地デジ「難民」②ケーブルテレビの利用料 3.鳥獣被害について ①農産物被害の実態 ②被害防止対策と捕獲(駆除)

会派全体の質問内容の傾向を見ますと、6月議会に引き続き「防災・災害対策」に関する質問が中心ですが、新町西開発問題も焦点になっています。原発問題は、日本共産党の加戸議員・創政会が取り上げ、放射能対策という質問項目で、みんなの党が取り上げています。

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びっくりニュース~「原子力」民主的学者排除のリスト発見

4日、今朝のしんぶん赤旗(日刊)の一面に衝撃のニュースが掲載されています。

東京工業大学の山崎正勝名誉教授が米国立公文書館の米国務省解禁文書の中から、「日本に於ける原子核及び原子力研究の施設及び研究者について」との文書を発見。この文書は、1954年2月24日づけで、文部省の福井勇政務次官(自由党)と通産省工業技術院の駒形作次院長の指名と肩書き(いずれも当時)が英語で手書きされています。

この文書、自主的・民主的な研究をめざす原子核物理学者を゛障害物゛とみなし、「極左」「左」などと思想選別し、排除を考えていた「極秘」報告書です。

自主的・民主的学者を敵視

報告書は、「原子力問題の面倒な理由の一つは、左翼の反米運動の材料として使われているためである」と述べ、学者名を名指しで批難。坂田昌一名古屋大学名誉教授や武谷三男氏を素粒子論研究者の極左派だとして「最も強く、保守政府の下での原子力研究に反対している」と敵視しています。坂田氏は、素粒子物理学の新しい発展の道を開き、世界的に有名な研究者です。同氏の研究室には、後にノーベル物理学賞を受賞する益川敏英氏もいました。武谷氏は、坂田氏らと「素粒子論」を研究していました。

原発推進の「安全神話」は、政府の原子力政策に異を唱える研究者を意図的に排除し、御用学者の研究の上に成り立っていたのかと思うと、ぞっとしますね。

くわしくは、しんぶん赤旗(日刊)でご覧いただければ幸いです。

では。

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