びっくりニュース~「原子力」民主的学者排除のリスト発見

4日、今朝のしんぶん赤旗(日刊)の一面に衝撃のニュースが掲載されています。

東京工業大学の山崎正勝名誉教授が米国立公文書館の米国務省解禁文書の中から、「日本に於ける原子核及び原子力研究の施設及び研究者について」との文書を発見。この文書は、1954年2月24日づけで、文部省の福井勇政務次官(自由党)と通産省工業技術院の駒形作次院長の指名と肩書き(いずれも当時)が英語で手書きされています。

この文書、自主的・民主的な研究をめざす原子核物理学者を゛障害物゛とみなし、「極左」「左」などと思想選別し、排除を考えていた「極秘」報告書です。

自主的・民主的学者を敵視

報告書は、「原子力問題の面倒な理由の一つは、左翼の反米運動の材料として使われているためである」と述べ、学者名を名指しで批難。坂田昌一名古屋大学名誉教授や武谷三男氏を素粒子論研究者の極左派だとして「最も強く、保守政府の下での原子力研究に反対している」と敵視しています。坂田氏は、素粒子物理学の新しい発展の道を開き、世界的に有名な研究者です。同氏の研究室には、後にノーベル物理学賞を受賞する益川敏英氏もいました。武谷氏は、坂田氏らと「素粒子論」を研究していました。

原発推進の「安全神話」は、政府の原子力政策に異を唱える研究者を意図的に排除し、御用学者の研究の上に成り立っていたのかと思うと、ぞっとしますね。

くわしくは、しんぶん赤旗(日刊)でご覧いただければ幸いです。

では。

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