被災「松」の送り火使用中止に思う

 新聞報道によると、京都「五山送り火」。岩手県陸前高田市の松でできた薪の使用について、表皮から一キログラム当たり1130ベクレルの放射性セシウムが検出され、京都市は12日、「中止する」と発表。京都市長は記者会見で「計画は、放射性物質が含まれていないことを前提にしていた。断念せざるを得ない」と説明した。

 朝日新聞の「解説」では、セシウム検出は表皮で、薪内部からは検出されなかったこと。近畿大学の教授の意見として「500本燃やしても二次汚染が問題になる量ではない」との指摘を示し、セシウムがどこで薪に付着したかは分からないが、大気中に放射性物質が放出されているのでそもそもセシウムが検出されること自体不思議ではなかった。とした上で、むしろどの程度の量が検出されたら利用できないのかといった目安も持たず、燃やす~燃やさないと方針を二転三転させたことが問題だ。論理的に評価する物差しをもたなければ風評被害をさらに助長しかねない。と解説する。

 「物差し」を持てというのですが、服部徳島大学名誉教授(物理)による学習会で、長期の低線量被爆の身体に及ぼす影響について、日本ではこの種の『内部被爆』の研究は、原発推進利益共同体のもとで軽視され十分な研究がなされていないこと。特に子どもへの影響については放射能汚染を限りなくゼロにするべきだとお聞きしています。だとすれば、現段階で「物差し」を打ち出して、この種の健康に及ぼす影響の判断はきわめて難しいのではないでしょうか。

 また、信頼度がゼロに近い政府のもとで、誰が「物差し」をつくり発表し、どこまで法的拘束力を持たせるのか?「 言うは安し行ない難し」の感は否めません。

 薪でこのような事態ですから、これから本格的に始まるガレキ処理、除染「土」などさらに混迷が広がりそうな問題です。

 では。

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「阿波踊り」今日から始まる。

 徳島市の阿波踊りは毎年8月12日から15日の4日間と決まっています。藍場浜・紺屋町・市役所前など有料演舞場もいいですが、両国町や新町橋通りなどの「無料桟敷」や両国橋公園や辻辻での「流し踊り」や「輪踊り」を見るのもいいですね。

健生連は、13日に踊りに繰り出すそうですが、今年は娘と孫たちが13日に帰ってきますので、孫たちと見る阿呆になる予定です。 では。

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日本共産党~子どもと国民の健康守る対策を発表

福島第一原発の放射能漏れ事故。依然として深刻な状況は変わりません。日本共産党は、11日記者会見で「福島原発事故による放射能汚染から、子どもと国民の健康を守る対策をー徹底した調査、迅速な除染、万全な健康管理を求める」提言を発表しました。提言では、①国の責任で放射能汚染の実態を正確かつ全面的に把握する調査を系統的に実施する。②放射能汚染の規模にふさわしい除染を迅速にすすめる。③避難者への支援を抜本的に強化する。④内部被爆を含めた被ばく線量調査をはじめ健康管理を進める。の4本柱からなっています。(くわしくは8/12付けしんぶん赤旗(日刊)で~)

今朝の「朝ズバ・みのもんた」でも風評被害で福島県内のホテル・レジャー施設(プール・遊園地など)はがらがら状態。5千人も入るレジャープールに十数名のいり、静まり返ったレジャープールはなにか不気味な感じさえ漂っています。原発事故ひとたび起これば取り返しが付かない「異質」事故となる怖さを実感です。

 日本の政党で唯一、原発「安全神話」のうそを見抜き、原発・放射能事故の危険性に警鐘を鳴らし続けてきた日本共産党が「放射能防護などの専門家など各分野の専門家の意見も聞き、専門的な知見も結集して仕上げた」と自負する対策です。

 日本共産党のこの「提言」、ぜひ活かしてほしいものです。

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サッカーWカップ予選が楽しみですね。

 サッカー日韓戦3対0,強敵・ライバルの韓国に快勝です。ぜっ妙なパス回しの小気味よさ、なでしこジャパンもやってくれましたが、男子もやってくれそうですね。

 それから、徳島VORISも前半戦2位キープ。J1入りへ期待です。当分サッカーに目が離せなくなりそうです。

では。

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岩手県葛巻町の視察から帰って~

 8日に出発、9日視察、10日帰途。やっぱり岩手県は遠かった。9日、葛巻(くずまき)高原牧場で、日向信二葛巻町農林環境課環境エネルギー主任主事と面会。葛巻町の概況と「新エネプロジェクト」・風力発電、バイオマスタウン構想、家畜ふん尿を活用するバイオマスプロジェクト、木質バイオマスの利活用などについて説明を受け、その後、各施設を見学してきました。

説明では、風力、バイオマスなどで5400万KW/hの発電に対し、葛巻町の使用量は3400~ 3500万KWということですので、町の使用電力の160%の発電量ということですが、発電主力の風力発電(90%)は、二社の民間株式会社が運営し、全量が東北電力への売電ということで、町へは現在3千万円の固定資産税の税収が入るのみとなっていました。

バイオマスタウン構想では、1万1千頭の牛の蓄糞の利活用と木質チップ・ペレットの活用施設があり、町の基本産業を活かした発電と熱利用構想ということでした。「バイオ」は設備費とランニングコストを勘案するとまだ採算ラインには届きませんが、先進例として評価できるのではないでしょうか。

葛巻町の場合、風力・ちく糞・木質、いずれにしても町の産業・自然環境をに早くから目をつけ活かすという点で、町長がリーダーシップをとった事例ではないでしょうか。

私自身が、視察に期待していたのは、「持続できる自然エネルギーの確保のあり方」として先進の事例として訪問したつもりだったのですが、現状は程遠い実態でした。しかし、葛巻町を通していろいろな課題があることがわかり、有意義な視察となりました。

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