6月11日のしんぶん赤旗(日刊)に「アベノミクスの落日」と題した経済座談トークが掲載されています。アベノミクスで今起きている、株の乱高下・円安は、私たちにとって何をもたらしたのか!がよくわかります。
円安がもたらしているモノは~
A 「異次元の金融緩和」で加速した円安は、自動車メーカーなど一部の輸出大企業の利益を押し上げた。 B でもその一方で輸入物価が上昇し、小麦粉、食用油、マヨネーズ、ツナ缶など日常生活品価格が上がっている。 この現象、「アベノミクス」による円安の加速を経済全体でみると、「家計」部門から輸出大企業への「所得移転」されたことに他ならないといいます。
なぜ、株が乱高下?~
一つ、株の乱高下~「異次元の金融緩和」で一時株は急上昇、ところが、ところが一転大暴落。そして、乱高下がおさまりません。この現象はなぜ? 答えは、もともと、この間の株高は「アベノミクス」が市場参加者から評価された結果ではない。事情通は「金融当局が大量に資金を市場に供給するというのは、投機家にとっては、自動的に『株買い』を意味する」という。そして、「売れ抜ける時期を狙っていた」と。
そういえば確か、週刊現代の新聞広告版に、「恐怖のアベノミクス相場・素人は退場すべし」の見出しが大きく登場していましたが、実態は投機バブルのマネーゲーム。実体経済とは無縁のものです。
結局、庶民にもたらされるものは、物価高だけ。「なるほど」と改めて「アベノミクス」の正体に、合点が言った次第です。