6月17日、第52回徳島県母親大会(とくぎんトモニプラザ)に参加。午後からの「フクシマからの声」と題する後藤宣代(福島県立医科大学非常勤講師)さんの記念講演を拝聴しました。
福島第一原発事故の問題に入る前に、世界の青年を中心にした「憤り」の連鎖、ウォール街を揺るがしている「99%運動」が求める公正な社会について熱く語りました。そして、なぜ福島に10基もの原発があるのか?その理由を、戦後日本の経済成長の中で、発展する地域と疲弊する地域との地域間格差の矛盾を指摘。誘致に成功したことを県民にアピールするために「福島」と、わざわざ原発に冠したこと。また日本の原発が、実は米ソの核軍拡競争と深く結びついていて、アメリカが大量に作った濃縮ウランの輸出先、マーケットとして日本がターゲットにされたと述べ、福島の一農民の自殺をきっかけに、東京電力本社に160人の農民・市民が抗議のバスを仕立てて、やっと「憤り」をぶつけ、これを契機にやっとマスコミも地元の被害者の憤りを取り上げ始めたと語りました。
会場いっぱいの300人をこえるパワフルな母親大会にふさわしい、パワフル記念講演でした。 では。