原発再稼働に血道を上げるより、急げ海への放射能漏れ対策~

 今朝の朝日に小さな記事ですが、昨年8月アメリカ西海岸カリフォルニア州でとれたクロマグロに福島第一原発事故で海に放出されたとみられる放射性セシウム134が、筋肉1キロあたり平均4.0ベクレル検出された(米スタンフォード大調査)と報道。厚生労働省がこの4月に導入した新基準(食品1キロ当たり100ベクレル)の10分の一程度で、米化学アカデミーに発表される「論文」は、海洋生物の回遊を追跡する目印に使えるのではないかとしているとし、「健康影響が考えられるレベルではない」として、特に食品の安全性については触れていません。

 一方、今朝のしんぶん赤旗は、東北大学名誉教授の川崎健さんの「原発事故と海と魚の放射能汚染」と題して、海の環境問題を学んだり情報を提供する湘南なぎさを守る藤沢市民の会での講演内容を紹介しています。

 地上に放出された放射性物質も、その場にとどまるものもあるでしょうが雨や風に運ばれ地下水や川からやがて海への流失することは容易に考えられます。それ以上に、原子炉格納容器を冷却している冷却水は、すべてが循環回収しておらず、今なお、高濃度に汚染された冷却水が海に漏れている問題は時間がたてばたつほど深刻な海洋汚染につながることは火を見るより明らかです。

 政府・電力会社は、再稼働に血道を上げることより、何より、第一義的に力を入れるべきは、現状の放射能汚染の広がり、危険性をまず一掃することです。

 では。

 

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