「新町西再開発」動き出し始めたけれど~

 5月7日徳島市の新町西再開発事業に関連し、計画区の周辺住民を対象にした「説明会」が開かれました。徳島新聞報道(5/8)によると、説明会には約40人が参加。質疑では事業に批判的意見が目立ち「商業施設が少ない。音芸ホール中心の計画で、地域が活性化するとは思えない」「防災対策が必要な時期に巨額の税金を使うのは納得できない」などの意見が出された。とのことです。

 一方、原秀樹徳島市長は、市長選挙で3選を果たした3月26日、徳島市問屋町の事務所で記者会見し、読売報道によると、「8年間やってきたことが評価された。」と表情を引き締め、3期目の優先施策として新町西地区再開発事業を挙げ、「4年前も反対派の2人に勝って、今回も勝てた。」「進めていいという市民の意思表示だと思うので、今まで通り推進していく」と強調した。といいます。そして、どうも言葉通り、計画案の縦覧、公聴会の開催と着々と準備に入っているようです。

 開発周辺の住民説明会で、「8対1対1」が話題に~

 新町西再開発の目的は、中心市街地の活性化、そしてにぎわいを取り戻すということでしたが、「活性化」「にぎわい」の二文字は消え、中心市街地の「再生」という文字に変わりました。それは、再開発事業の目的の変質で許されないことと思いますが、推進する側でさえ「活性化・にぎわい」の二文字が使えないという事実は、現実の再開発の実態が如実に反映されたものと思われます。

 再開発で、活用される施設・スペースの80%は音楽芸術ホールのスペースで、商業施設は10%、住居部分10% と市当局の説明に、「再開発というが、これでは音芸ホール建設の公共事業だ。」との声が上がりました。

 もともと、音芸ホールの建設用地として元動物園跡地があるにもかかわらず、わざわざ新町西地区の土地を購入しようという計画に他ならないという批判。そして、東日本の大震災復興の最中、百数十億もの税金を投入するより、徳島市文化センターの耐震・リニューアルで節約し、防災対策を強化すべきというのは、市民の「正論」ではないでしょうか。選挙で2回勝ったから~というのは、市民の真の声が聞こえているとは到底思えません。原市長に再考を促す「運動」が必要なようですね。  では。

カテゴリー: 市議会, 政策・見解 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です