20歳のJリーグ(赤旗連載~6) 最終回は、選手の地位・権利問題とりあげる

5月16日付しんぶん赤旗(日刊)から~

Jリーグには現在、40クラブに千人を超える選手が所属しています。しかし、プロ野球より選手寿命が短く、毎年約一割が戦力外通告を受けているといいます。

Jリーグの年俸は、プロ野球とは違い一億円プレイヤーはほとんどなく、新人の年俸上限は480万円。Jリーグ2部(J2)では、200万円~300万円の選手も少なくありません。 引退しても安定した職に就くのは容易ではなく、資格や学歴を得るために大学に進学するケースも増えているが、第2の人生を支える保障制度の現状は、資金も乏しく,わずかな退団一時金しかありません。

 けがの保障、クラブとの契約や移籍での問題が発生した場合は、Jリーグの裁定委員会が判断することとなるが、その委員を選ぶ権限はJリーグの側にあり、選手会は選手側の委員も選出できるよう公平な人選を求めてところといいます。FIFA紛争解決室は、選手側の委員を国際プロサッカー選手会が選び、各国・地域連盟側の委員と半々で構成、公平性を保てというのがFIFAの設置基準だといいます。

 選手会は、昨年2月末、労働組合化を決議し、協調路線を重んじて労組化を控えてきたこれまでの立場を転換しました。労組化の発表文書は、「主要国の選手会は労働組合であり、各国の協会・リーグと選手会が対話し、尊重しあうことにより自国の代表チームとリーグを強化し、サッカー文化を発展させている」と紹介。日本サッカー界を向上させるパートナーとして、対等な立場で話し合う必要性を強く打ち出しました。

元プロ野球選手・古田敦也さんの代理人を務めた辻口弁護士(スポーツ問題研究会代表)は、労組プロ野球選手会の例を挙げて歓迎します。「プロ野球は労組化によって選手の権利意識が高まっただけでなく、球界の利益に対する自覚と主体性が高まった。労組化がいい意味での緊張感をもたらし、サッカー界もさらにリスペクト(尊敬)される存在になるのではないか」(辻口)

 我が、ヴォルティス徳島~

J1めざせ、はっぱをかける一方で、待遇面でどうなのか、少し気になりますね。 では。

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