子育て!看板に偽り「とくしま宣言」?

 

 平成22年度・徳島市保健福祉部保育課の保育所(園)入所の手引きをいただきました。裏表紙に「子育て支援都市とくしま宣言」を見ますと、未来を築く子どもたちの幸せとふるさと徳島の発展を願い安心して子どもを生みゆとりをもって健やかに育てることができるまちをめざし「子育て支援都市とくしま」を宣言します。1.子どもに優しいまちづくりを推進します1.子育てに優しいまちづくりを推進します1.子育てを支援するまちづくりを推進します。と記されています。とても立派な「宣言」だと思います。

 冊子の中を見させていただいて、おや?何これ?と思うのは私だけでしょうか?

 冊子は「入所申し込みのてびき」ですから、申し込みの仕方など入所条件などいろいろと記述されているのですが、私が目を留めたのは、平成22年度「保育所(園)受け入れ年齢・保育時間一覧表」です。左ページに公立保育所33箇所、右ページに認可民間保育所33箇所が掲載され、所在地・受け入れ年齢・保育時間・延長保育の有無・乳児保育の有無等が記載されているのですが、公立と民間の違いが歴然としているのです。

 総じて、民間は保育時間は長く、土曜日の保育も午後6時から7時まで実施し、一施設を除きすべての施設で延長保育、乳児保育を実施し、乳児・産休明け保育についても実施している施設が4割に達しているのに対して、公立保育所(園)を見ますと、土曜日保育は12時半まで、産休明け保育はなく、生後8週間からが10施設、あとの21施設は2歳児からしか預けられませんん。しかも、延長保育実施施設は、11施設、乳児保育は12施設しかありません。このような保育所運営で、働く徳島市民の保育入所要求に応えられるのでしょうか。公的保育所は入所希望が少なく、民間は満杯などの話も耳に入ってきます。民間保育所が地域にニーズに応えているのに対し、徳島市の公立保育所は、働く女性・住民の求める保育所の実態にそぐわない運営がなされている,などと考えるのは私一人でしょうか。

 子育て支援というなら、まず市の保育運営の見直しが必要なのではないでしょうか。

 

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