徳島市立小・中学校耐震性能一覧によりますと、徳島中学校の体育館は、IS<0.3 で改築検討中となっています。耐震指標:IS とは、1981年以前の旧の耐震基準で設計された建物は、設計法が異なるため、現在の基準に基づいた検証では耐震性を正しく把握することが困難で、このため、耐震診断では、柱や壁の強度を計算し、構造耐震指標ISという指標を用いて耐震性を判定します。 過去の地震被害の研究から、診断の結果、耐震指標であるISが0.6以上ある建物は、震度6強程度の大地震に対しても、建物が倒壊する危険性は低いと考えられています。 逆にISが0.6未満の建物の場合は大きな被害を受ける可能性が高くなり、そのため耐震補強が必要とされ、文科省は特に耐震性が低いIS<0.3の建物に対しては早期に耐震補強を実施するよう指示をしています。
このため、徳島市の教育委員会は「IS<0.3」 と「0.3≦IS<0.7」と「0.7≧IS」 の3段階で耐震性能をはかり、耐震改修をすすめていますが、教育委員会に問い合わせますと、0.3≦IS<0.7の耐震性能をもつ学校で「平成21年度改修予定」は32箇所で、既に21年度改修済みとお聞きしましたが、なぜかそれよりも耐震性の低い IS<0.3 に該当している,徳島中学校の体育館・城東小学校体育館・大松小学校校舎・津田中学校体育館が、改修検討中ということで、改修の日程が定まっていないのです。これらの体育館はいずれも、災害時の避難所指定を受けているのですから、改修は一刻を争うものといわなければなりません。地域から大きな声を上げたいものです。