学習の友9月号(みんなで学ぼう働くルール)が送られてきました。ちょいと拾い読みすると、先ず目にとびこんだのが、「音楽家だって労働者」のぼり旗を毅然と持つ女性の写真です。この女性、新国立劇場オペラ合唱団員として働いていた八重樫節子さんは今この劇場を相手にたたかってる。闘いの争点は八重樫さんが「労働者か、労働者でないか」です。労働者は労働組合をつくり、団体交渉する権利が憲法で明記された権利です。日本音楽家ユニオン(労働組合)に所属している八重樫さんもこの権利を行使して、団体交渉を求めたのですが、劇場側は、「あなたは労働者ではない、従って、団体交渉に応じる義務はない」といって応じようとしない。闘いに入って8年目だそうです。
学習の友には、このように全国の労働者の様々なたたかう姿が掲載され、労働者の権利、政治・経済・国際情勢・ものの見方など幅広く、しかも分かりやすく勉強できる優れものです。月額500円、購読をお勧めします。
もしよければ、月一程度で学習サークルで(1杯l飲みながら)意見交換・交流もいいですね。
投稿いただきありがとうございます。私は「学習の友」に掲載されている記事で八重樫さんことをしりましたが、事件の概要(解雇の原因や経緯など)については「学習の友」に掲載されている以上のことを知りません。ご投稿いただいた貴方はご存知なのでしょうか?もしよろしければお教えいただければ幸いです。ただ、いわゆる一般論として「芸術」携わる方のお考えとして、述べていらっしゃるとしますと、舞台人には労働者性は無きに等しいもの、それが当たり前の世界だとのご主張のようにお見受けします。そのことで私の意見を述べますと、私は、プロ野球の選手会が労働組合を結成し、最低年俸や離職・退職後の生活の問題など幅広く球団と交渉し、選手会の権利と処遇改善に務められていることはとても良いことだと思っています。舞台芸術などにたずさわる方も、いろいろ場で活躍されていると思いますが、一方的に労働者性を否定するのはどうかと思うのです。多分解雇の原因その他、劇場側と八重樫さん側で主張の違いはあると思いますが、そもそも、なぜ?団交(話し合い)に応じないのかとは思います。「学習の友」の記事では、団交拒否で争っているとの内容しか分かりませんが、団交に応じていれば、まず裁判沙汰にはなっていないのではないかなどと考えています。労働組合は、権利ばかり主張する特別厄介な団体と考えていらっしゃる経営者も大変多いのですが、私自身が進めてきた組合運動は、相手が中小企業の経営者がほとんどでしたので、なおさら、双方の話し合いが大事だったことを思い起こします。