中国・高速鉄道事故に思う

 23日夜中国東部温州市で起きた高速鉄道事故の模様が、25日くわしく報道されました。停電で緊急停止していた16両編成の高速鉄道に北京南発・福州行きの16両編成の高速鉄道が追突、死者43人・負傷者210人を超える大惨事です。

 驚いたのは、24日早朝、事故から約半日後の24日午前4時半過ぎ、追突したと見られる車両の「運転席部分を埋めた」との報道です。追突した正面の運転席がある車両は「事故原因の究明に欠かせない」のではないでしょうか。それをなぜ?埋めるのか、疑問に感じて、テレビ報道にも注視していましたが、中国当局の記者会見の様子が入り、中国当局の説明では、「救出に必要なぬかるんだ足場を確保するために生めて土をかぶせた」というような説明がされていました。

 しかし、新聞報道の現場写真は、どう見ても「ぬかるみ」で足場が確保できないようには見えませんし、「足場確保」などという説明は、誰にも納得は得られないでしょう。それにしても、運転席には、事故究明にかかせない記録があるでしょうし、中国としては威信をかけた超ハイテク製品の原材料が詰まっているわけですから、回収して再利用することもできるのではなかったでしょうか。それを、なぜ?  というのが最大の疑問です。  日本と中国の国情の違いも含め、 ひとしきり世間話に花がさいている今日この頃です。

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