1947生まれの私は、戦後の新しい「憲法」とともに生きています。新コロナ感染症のもとで「自粛」生活をよぎなくされている中「あたらしい憲法のはなし(文部省)」復刻版(新婦人発行)が目に入って、これを皆さんにもご紹介したいと思います。

あたらしい憲法の話し  文部省
 みなさん、あたらしい憲法ができました。そうして昭和22年5月3日から、私たち日本国民は、この憲法を守ってゆくことになりました。このあたらしい憲法をこしらえるために、たくさんの人々が、たいへん苦心をなさいました。
 ところでみなさんは、憲法というものはどんなものかごぞんじですか。
 じぶんの身にかかわりのないことのようにおもっている人はないでしょうか。
 もしそうならならば、それは大きなまちがいです。
 国の仕事は、一日も休むことはできません。また、国を治めてゆく仕事のやりかたは、はっきりときめておかなければなりません。そのためには、いろいろ規則がいるのです。この規則はたくさんありますが、そのうちで、いちばん大事な規則が憲法です。
 国をどういうふうに治め、国の仕事をどういうふうにやってゆくかということをきめた、いちばん根本になっている規則が憲法です。
 もしみなさんの家の柱がなくなったとしたらどうでしょう。家はたちまちたおれてしまうでしょう。
 いま国を家にたとえると、ちょうど柱にあたるものが憲法です。
 もし憲法がなければ、国の中におおぜいの人がいても、どうて国を治めてゆくかということがわかりません。
 それでどこの国でも、憲法をいちばん大事な規則として、これを大切に守ってゆくのです。
 国でいちばん大事な規則は、いいかえれば、いちばん高い位にある規則ですから、これを国の「最高法規」というのです。
つづく

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