「トヨタ」営業益8倍、それでもべァーゼロなの!

 今日の徳島新聞3面と8面に、「トヨタ、業績回復つづく」と見出し記事が掲載されました。記事はトヨタの世界での販売台数の状況を示し、ライバル・韓国の「現代自動車」などの攻勢と危機感を強める「トヨタ」という構図で報道がされています。

 一方、しんぶん「赤旗」は、「トヨタ営業益8倍に」が見出しで、2010年4月から12月期連結業績で、トヨタの営業利益は前年同期の約8倍の4221億9千万円で、下請け単価たたきなどの「原価改善」で1200億円の利益を生みだした。内部留保の大半を占める利益剰余金は、第3四半期末(10年12月末)11兆8102億円を計上。3月末から12月末の間で、2416億円増やした。11年3月通期予想の売上高は、前期比1.3%増、営業利益は3.7倍の5500億円と増収増益を見込んでいる。と報道しました。

 二つの記事は、いずれも、トヨタ自動車が8日発表した決算・業績を受けて掲載されましたが、両新聞の報道のあり方は別にして、「トヨタ」が業績を大きく回復し、大幅な利益を生み出しており、これからの見通しでも増収・増益だという点では一致しています。

 今、国民春闘の真っ只中です。トヨタ労組は今年も「べァー」要求を見送り、一時金の上積み要求のようですが、トヨタのすべての労働者に一律一万円の賃上げをしたとして、トヨタの内部留保の1%もいらないのではないでしょうか。世界一の儲けを上げているトヨタが海外戦略・経営環境の厳しさを強調し社員に利益を還元しない、組合も利益の還元を経営側に求めない、トヨタ労使の経営幹部のこの姿勢が続く限り、日本経済はいつまでたっても成長できないダメ経済が続くでしょう。

 なお、徳島新聞8面に、「家電大手5社最高益」と、ヤマダ電機など家電量販店大手5社の2010年4月~12月期連結決算が8日出そろったと報道。

労働者のみなさん。

春闘頑張ろう。自らの生活と日本経済のために。

 では。

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