菅首相は1/5、日本経団連など財界3団体主催の「新年祝賀パーティー」で挨拶し、環太平洋連携協定(TPP)加盟など貿易自由化推進の「開国元年にする」と述べ、TPPへ参加への強い決意を語り「いま日本が明治と戦後に続く開国が必要であることをもっとも実感されているのが皆さん方だ」と米倉経団連会長ら財界3団体の代表を名指しで持ち上げ、「TPPをはじめとする貿易自由化について、農業の改革など課題があるが、こうした課題を乗り越えて突き進むことなく日本の再生はない。そういう思いで頑張りたい」と表明しました。
菅首相の、TPPへの参加のなみなみならない決意表明ですが、「農業の改革など課題があるが、」「課題を乗り越えて」というところに注目です。
果たして、管首相のいうように乗り越えられる?のでしょうか。
徳島新聞1/6付け5面(国際欄)に「世界の食料価格最高」「昨年12月ロシア干ばつで穀物上昇」の見出しです。
記事は、『国連食糧農業機関(FTO)が1/5、昨年12月の世界の主要食糧価格の指数が、食料危機が叫ばれた2008年6月を上回り、1990年の統計開始以来の最高を記録したと発表した。ロシアの干ばつと穀物禁輸をきっかけに、小麦など穀物の価格が上昇したことが要因。途上国などでの暴動を招いた食料危機再来の恐れが浮上し、国連や各国が対応を迫られる可能性がでてきた。』と報じています。
08年に世界食料危機が叫ばれたこと。ロシアが干ばつによる自国民の食糧確保のために小麦の「禁輸」をはかったこと。TPP推進者は、「そんなのカンケイネェ」とでも言うつもりでしょうか。
日本農業の改革は待ったなしに必要ですが、TPPに参加する道は、改革どころか、日本農業の破滅への道です。
食料主権を放棄した自由貿易の中で生きられるのは、油や鉄・コンクリートを食べて生きる「資本」という生き物か、金に飽かして食料を買うことの出来る一部の大金持ちの人間かではないでしょうか。
農業改革の課題。これまでの自民党農政もダメでした。今度は民主党農政でできる? 到底できるようには僕には見えません。
自民も民主もダメ、なら日本共産党の「農政」はいかが、2大政党とどう違うのか?
ご一緒に考えて見ましょう。
では。