平成23年度市町村国民健康保険における保険料の地域差分析(厚労省)によりますと、道府県別保険料指数等で、徳島県は、標準化指数1.347ポイント、標準化保険料算定額139,303円で、47都道府県中徳島県は、平均所得者の保険料水準で全国一高い国保料を支払っている県となっています。
徳島市の国保料は、同上「標準化保険料算定額」調査で、1707保険者(市町村)中、平均額は103,412円ですが、徳島市は170,032円で全国第2位です。
第1位は、沖縄県多良間村で172,145円、第3位は、徳島県阿波市169,092円ですが、徳島県上板町が144,364円で第5位、東みよし町が143,200円で第8位と、順位10位の上位中徳島県から2市2町がランクされています。
保険料の「標準化指数」とは、厚労省の調査説明によると、
〇市町村国民健康保険においては、保険者(市町村)ごとに保険料水準に格差あることが知られているが、資産割や平等割については保険者によって導入方法が異なるなど、保険料賦課方式が異なっているため単純比較することが難しい。
〇そこですべての保険者で共通に保険料水準を比較することのできる指数として「応能割指数」、「応益割指数」、「標準化指数」の3つの保険料指数を作成して保険料水準の比較を行った。
※なお、今回は医療給付費分及び後期高齢者支援金分の保険料について分析を行ったものであり、介護納付金分の保険料は含んでいない。
「標準化指数」とは、・平均所得者の保険料の応益割と応能割の比率で応益割指数と応能割指数を加重平均たもの。・平均所得者の保険料水準を示す指標。
と説明しています。
徳島市の国保料は全国一高い~(一人当たり法定外繰入金を見込めば)
ちなみに、厚労省の「標準化指数」・平均所得者の保険料水準指標で、徳島市は平成22年度は全国1位でした。国保をよくする会など市民運動で、若干国保料引き下げが行われた結果、平成23年度は全国第2位となっています。ただし、法定外繰入金ゼロの徳島市に対し、第一位の沖縄県多良間村は、一人あたり17,942円の法定外繰入を行っていますので、実質的には徳島市の国保料は引き続き全国一高い国保料となっているものと思われます。
高くて払えない国保料の引き下げ、徳島市の場合、厚労省調査資料からも歴然としているようですね。
では。