名張毒ぶどう酒事件・死刑囚の生涯~「約束」をみて

9月29日、無実の人を死刑にするな!と銘うった上映会。
日本国民救援会徳島県本部主催の映画「約束」を観ました。
仲代達也の名演技もありますが、
一審無罪から一転高裁での死刑判決。
事件の真相を追い、
「自白」と矛盾する証言の変節や証拠を丹念に洗い出し、
いったんは「再審開始」の判決を得たものの、
その異議審でまたも再審取り消しの決定が下されるという、
生か死かの狭間に生きる、
50年に及ぶ拘置所での死刑囚としての人生がどのようなものか、
ひしひしと伝わってきます。
 「自白」を絶対視し死刑を決めつける裁判官の実像にも迫り、
今論議の的となっている取り調べの可視化にも一石を投じています。
 映画の題名「約束」とは、何か?
死刑囚奥西勝は86歳。
絶望せず「生きて無罪を勝ち取る」という
支援者たちとの、生き抜く約束でした。
 

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