8月20日付しんぶん赤旗(日刊)は、いわゆる日本軍「慰安婦」問題をめぐり、中央大学の吉見教授が橋下大阪市長にたいし、6月と7月の2回にわたって出された「公開質問状」(要旨)を紙面で紹介しました。
なぜ、公開質問状を出したのかについて、しんぶん赤旗は~
この質問状は、橋下氏が昨年8月の記者会見で、「慰安婦」について「強制連行という事実はなかった」とあたかも吉見氏が語ったかのように発言したことについて、事実無根だとして撤回と謝罪を求めたもので、7/29付の第2次公開質問状は今月30日までの回答を求めていると報道しています。
公開質問状(要旨)は長文ですので、とてもブログでは紹介できませんが、一部紹介しますと~
日本軍の慰安制度の実態について
在日韓国人宋神道さんが提訴した裁判について1999年10月1日東京地裁判決・同裁判2000年11月30日東京高裁判決が認定した内容について記し~「原告は、その慰安所の営業許可前、泣いて抗ったが、軍医による性病検査を受けさせられ、営業許可後は、意に沿わないまま従軍慰安婦として日本軍人の性行為の相手をさせられた。原告が嫌になって逃げようとすると、そのたびに慰安所の帳場担当者らに捕まえられて連れ戻され、殴る蹴るなどの制裁を加えられたため、原告は否応なく軍人の相手を続けざるを得なかった。」「原告は、連日のように軍人の相手をさせられた。殊に、日曜日はやってくる軍人の数が多く、また、通過部隊があるときは、とりわけ多数の軍人が訪れ、原告が相手した人数が数十人に達することもあった。」~と述べ、あなたはこれらの事実認定あるいはその他の裁判で被害者が自由を奪われ性行為を強要された胸の認定があることを知っていますか。
~等と橋下氏に公開質問しています。
吉見教授の橋下氏に対する公開質問(要旨)の内容は、軍や官憲による暴行・脅迫による連行、軍や政府が軍慰安所の設置・管理・運営・徴募に深く関与していたこと。慰安所で性行為を強要され居住・外出・廃業拒否の自由のない軍慰安婦など、制度例の実態が事実と証拠を持って展開されています。これらは、私にとっても実に衝撃的な内容です。
8/20付しんぶん赤旗の報道は、(上)となっていますので、引き続きしっかり目を通していきたいと思います。では。