徳島の方言~徳島の歴史民俗研究禄(平成23年9月)から

 徳島平和美術展実行委員のお一人のT氏から、「徳島の方言に興味あるで?」と不意に聞かれて、「ええ」と返事したところ、徳島の歴史民俗研究禄(平成23年9月)T氏編著発行の徳島の「方言」と愛媛・高知・香川との比較?(発音・文法)が記された小冊子をいただきました。

 読むと、自分もよく使っていた「方言」づらりと並び、そうそうこんな「言い回し」があった、あったと、懐かしいこと、懐かしいこと。少しご紹介しておきたくなりました。もちろん今でも多くの徳島人が使っているとは思いますが~

アンニャ・アンネ・アバサカル・アハバイ・アマバイ・アルデナイデ・アンソ・エー・エーエー・エットブリ・オガス・オキョイ・オゲ・オゲッタ・オシマイナハレ・オチクレル・オトマシー・オマハン・オブケル・カー・カーカガーカ(蚊か蛾か)・カイダルイ・カタグ・カバエル・アバサカル・カンマン・キライ・クワル・ケソケソ・ケンド・ホナケンド・コーコ・コーコノコー コータ(犬の子を買った)・コーコ・コーコノコー コータ(犬の子を飼った)・コズク・コマイ

 小冊子の記述はまだまだ続きますが、以上ほんの一部のご紹介です。発音を繰り返していると、そうそうこんな時に使った言葉だったと、懐かしくなりました。

最後に、「どちらいか」について、以下の解説をご紹介します。

 《どちらいか》  徳島の人がよく言います。「手前にはオシャーナリマシタ」。相手は「ドチライカオシャーナリマシタ」。訛って、ドッチャイカ~ドツライカと言う人もある。他県では通用しない阿波独特の方言です。もっと簡単にコッチャコソとも言う。「どういたしまして、こちらこそ~」という意味で、語源は「どちらへ言うことか」の意味でしょう。オシャーナリマシタは「お世話になりました」の訛で、他県の人にも通じるとは思いますが、他県の人は言いません。

 では。 

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