3・15の集い~21世紀を平和と人権の世紀へ(講演)

 3月16日、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟徳島県本部主催の「3・15のつどい」に参加しました。

 3・15事件とは、「1928年315日に発生した、社会主義者、共産主義者への弾圧事件 」ですが、昨日はこの3・15大弾圧85周年・小林多喜二虐殺80周年となります。

 開会あいさつで、大栗丸人氏は、治安維持法の制定に反対して国会で追及した山本 宣治の国会での答弁者が徳島出身の官僚(秋田代議士の父)だったこと。また、右翼の暗殺者がこれまた徳島出身者だったことなどを指摘し、治安維持法と徳島との関わりなどを挨拶で披露されました。

 講演では、「なぜ治安維持法を悪法と認めないのか」というパラグラフで、戦後の体制は、治安維持法や治安警察法は廃止されたが、戦前の指導者をそのまま戦後の指導者として受け入れたこと。これが、現在の靖国派・日本会議の源流の形成し、戦後政治を掘り下げてみると、一貫しているのは天皇中心主義を保持し、侵略戦争だと認めず、植民地支配を美化し、謝罪を拒否し続けている政治勢力が国家権力の中心に居座り続けているからと指摘し、歴史認識を正す闘いが求められていること。人道に対する犯罪、歴史認識の処理は世界の流れであり、私たちの闘いこそ、21世紀を平和と人権の世紀にする闘いの本流であり、歴史の虚構にしがみつく者たちとのたたかいは「真実は必ず勝利する」この確信をもって治安維持法同盟運動を国民的運動へ発展させようと訴えられました。

 戦前の特高警察の拷問の実態や思想弾圧の怖さを改めて実感する講演会となり、大いに勉強させられました。

 では。

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