民主党政権のマニュヘストの柱に「公務員2割削減」というのがあります。人数?賃金?合わせて2割カットということでしょうか。
「公務」つまり公の仕事・労働は果たして、できるだけなくしたほうがいいのでしょうか。僕には必ずしもそうはいえないと考えています。
自民党政権時代にこしらえた莫大な借金、それに、権力を維持するために作られた利権構造とこの利権を支える官僚システム、この解体は当然です。しかし、国民の利益を再配分する機能、つまり、福祉や医療なと社会保障部門や教育部門、それから、複雑に利害が絡む公共事業の計画や調整、個人情報の管理、その他、利潤追求ではそもそも達成できない諸課題は沢山あるのではないでしょうか。
俗に、お役所仕事は「非効率」だとレッテルを貼られているところはあると思いますが、民間の手法=利潤追求型が、果たして「効率的」かどうか?はなはだ疑問なのです。民間の利潤追求型では、確かに利潤の確保という面からは「効率的」かも知れませんが、実は、事業の目的は「公正i住民要求にこたえる」ということて゜あって、この点で、効率よくその目的を達しているかどうかは別問題なのです。公務の「効率化」をどう進めるか?長年の自民党政権時代に築かれた、「お上」意識りの払拭と官僚の天下り禁止。国民に奉仕する「公務」の担い手としての使命感の育成が必要ではないでしょうか。一律に賃金切り下げや人員削減をすすめては、決して良い結果をうまないでしょう。