NHKの梅ちゃん先生の後、待機児童がいる保育所と定数が満たない幼稚園を一緒にし、待機児童の解消をはかることを目的とする「総合こども園」。週刊ニュース深読みで取り上げられ興味深く拝見しました。
幼稚園は、教育機関として位置づけられてきました。したがって、0歳~2歳の保育の設備も体制もありません。また、営利を目的とした「株式会社」の参入を認めるということですが、保育を市場原理にゆだねることは賛成できません。本当に必要な「保育」なら、なぜ国は投資(お金)を増やし保育所の増設をしないのかと疑問を感じました。
政府は、幼保一体化の新システム案を出していますが、保育スペースを狭める詰め込み保育基準への改定や自治体の措置義務をなくし、個人と保育所の契約に置き換えなど、なぜ、公的責任を放棄しようとするのか? 僕には全く理解できません。 高速バス運転手の居眠り運転など、過労による重大事故が発生し、今になって、バスやタクシーの規制緩和の問題点が指摘されていますが、まさに保育の「規制緩和」が「新システム」にほかならないのですから。
「子どもは国の宝」。どの国も、国の将来を見据えて子育て・教育に最大限のお金をかけています。貧しい日本の教育、公的責任を放棄する、「新保育システム」に党派を超えて異議ありの声を挙げましょう。