今朝はしんぶん赤旗からうれしいニュースが届きました。
NTT各社が2002年に導入した「11万人リストラ」・50歳定年制を廃止すると、5日通信労組に示したとの報道です。NTTの「50歳定年制廃止」と云っても、今65歳までの雇用が常識となるご時世に、一般の方はおそらく何のことか?と思われるでしようね。
NTTの「50歳定年」とは~
NTT各社(東日本・西日本・ドコモ)は2002年、50歳になると全員いったん退職させ、30%の賃下げをして子会社に再雇用する制度を設けました。11万人の職員が一方的に不利益を強要されるこの制度は「11万人リストラ」と呼ばれ、当時私は徳島県労働組合総連合(徳島労連)の議長をしていましたが、通信産業労組徳島支部の皆さんと一緒に制度の廃止をめざし闘ってきたものです。
「業務上必要のない配転は違法」勝ち取りつつ~
私たちの闘いに対しNTTは、制度に従わない社員を見せしめとして、異業種・遠隔地配転を行うなど不当労働行為を繰り返してきましたが、遠隔地配転を強行された組合員が各地で裁判提訴し、「業務上の必要性のない配点は違法」との判決を勝ち取りました。徳島でも通信労組「U」さんが、徳島(技術)から大阪(営業)へ遠隔地配転され、大阪地裁に提訴し職場復帰を勝ち取るなどたたかいました。
今回の制度廃止について、通信労組は~
多くの支援者とともに10年間にわたる闘いの成果と高く評価しています。しかし、新設される継続雇用制度について、60歳定年から65歳までの5年間の賃金資源を新たに増やすことをせず、中堅層の賃下げでまかなう仕組みとしていることについて、「生涯賃金の総額は現状と変わらない」と批判し、あらたな闘いを展開するとの決意も表明しました。
労働者の権利を守って、たたかう労働組合にあらためて敬意を表したいと思います。また、「NTTの50歳定年廃止」などという報道は、しんぶん赤旗でしか得られない報道で、この際、赤旗にもエールを送っておきましょう。
では。