保育所(園)に入所できる児童は、次の要件に該当する児童です。(1)居宅外で労働することを常態化していること。など以下(7)項目あるのですが、続いて、(注1) として、「下の子の保育に手がかかるから」「来年小学校に入るから」「集団教育になれさせるため」「社会生活を身につけさせるため」「友達がいないから」というような理由だけでは入所できません。と明記されています。
さらに、「てびき」の6ページの、入所申し込み記載例を見ますと、入所児童の家庭状況欄があり、入所児童本人・父母・弟・祖父母が記載されたうえに、「保育の実態を必要とする理由」を記載する欄では、記載例として、「父母、祖父は就労しており保育できない。また、今まで保育を頼んでいた祖母が病気になり保育できなくなったため。」と記載例が示されています。これでは祖父母が保育できれば保育所に入所できないといわんばかりです。
「てびき」をあらためて読んで、子どもの「保育」は、親や祖父母など家庭の責任が原則で、保育所(園)は労働や疾病などで家庭で「保育」ができない場合の例外措置として保育所が設けられているに過ぎない制度なのだ、ということを「てびき」を通じて改めて思い知らされました。
僕は、保育所に入所させたいと思う人は、誰でも入所できる制度に、とりわけ、働く女性のニーズに適う保育所(園)にする必要があるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。こどもは社会の宝、子育ては社会的責任! などとよく言いますが、現実は様々な問題点がありそうですね。ご意見をお寄せ下さい。