しんぶん赤旗「日曜版」(週刊誌)に「読者の文芸」というコーナーがあります。12月25日は「詩と俳句」でしたが、まず、「父の背中」の詩に惹かれました。二度三度くちづさんで、今度はお国訛りのように関西弁(?)で朗読。私の胸を「きらり」うった詩「父の背中」をご紹介します。
父の背中
お父さんには背中がない リストラされ、朝から酒ばかり飲んでいる 誰に怒りをぶつけたものだろう
僕が小学生の頃、 土木の運転のお父さんがダンプカーに乗せてくれたよ 高度経済成長期で羽振りもよかったよ
父の背中 母の眸 大自然の中で育った僕はお父さんが一番好きなのに、神様はいたずらするのだろう
ハローワークへ通うこと数百回 仕事が見つかったよ 嬉しかったよ 頼りにしてるよ お父さんに背中が戻ったよ
以上ですが、作者はあえて載せていません。
そのほかの詩、「木枯らし」「就寝の前に」もいいですよ。僕も大昔、現代短歌をかじったことを思い出しました。
では。