福島原発~津波以前に、冷却装置破損?

 今朝の徳島新聞一面にトップに「地震直後 圧力容器破損か」の大見出しで、福島第一原発の一号機で、地震発生直後(津波の前)に原子炉圧力容器か付属する配管の一部が破損し、格納容器に蒸気が漏れ出していた可能性を東電が5/25公表した資料から分かった。とあり、3号機では、緊急時冷却システムの配管が地震で損傷した疑いも浮上した。と報道されています。

これが事実なら~

東電や政府は、福島第一原発の事故の原因として、予想を超える「大津波」による電源喪失をあげていますが、津波の到達以前に、地震によって原子炉が大きな損傷を受けていたことになります。

 原子炉内にある緊急炉心冷却装置は、最後の綱とも言うべき存在で、国の耐震設計指針では、安全上最も重要な施設と位置づけられているもので、原子炉の耐震性そのものに疑問が生ずることになります。

四国電力の伊方原発の安全対策でも「原子炉は地震には耐えたが、津波にやられた」という認識で、原子炉の耐震性にはそもそも問題なしとしていますが、今後原子炉の安全性をめぐる大きな争点となりそうです。

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