11月29日の徳島県知事の所信表明~「市側から協議再開に向けて納得できる具体的な説明があれば、県議会の議論を踏まえて対応する」とのことですが、自分から、協議再開の条件を示さず、「市側の条件次第」「県議会の議論踏まえて」とは、ずる賢さ丸見えですね。

 11月28日徳島市議会総務委員会で、私は、新ホールの建設を駅西から文化センター跡地に変更したさい、徳島県と徳島市、JRの三者で合意していることを指摘しましたが、県議会の議論で、なぜ今更土地利用が問題視されるのか全く理解できません。県と市の共有している「文化センター跡地」は新ホール建設に供されることは明らかではありませんか。その上、文書で双方が「土地交換」で一致し協議を行っており、既に、県・市ともに文化センター跡地を新ホール建設事業に供する(利用する)と正式に合意している以上、県議会の議論こそ「土地利用の判断を交換契約を交わす段階で」などいうのは、屋上屋を重ねる議論そのものです。
 知事は、自ら協議再開の条件を示さず市側に条件提示を求めていますが、そもそも協議の無条件停止をした側が、「これこれこういう風に」と再開するうえでの条件を示すのが筋でしょう。しかし、知事の側から自らその条件が示せない。なぜなら、無期限停止にした知事の理由付けは二つ、県議会の要望と市議会付帯決議に反したことですから、県議会と付帯決議に沿う対応を市に求めているに等しいことだからです。
 既に、県と市で、県と市の共有地である「文化センター跡地」で新ホール建設することを合意しておきながら、しかも、短期(5年)で、新ホール建設を行うことも含めて県と市で合意しておきながら、今更、土地の利用を問題に、事業者の選定を阻むことが如何に矛盾に満ちたものであるか、だれの目にも明らかではありませんか。
 知事が自ら協議再開の条件提示できない本質はここにあるのではないでしょうか。
 

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