福島原発事故・既にレベル5を超える。日本科学の総力結集を!

 福島原発事故は、事故の危険度をはかる「レベル7」の段階のうち、アメリカ・スリーマイル島の事故レベルとされたレベル5を既に超えて、チェルノブイリのレベル7の手前のレベル6にあるとフランスやアメリカの科学者が指摘しています。1号機から4号機まで放射能漏れが次々と発生し、高濃度の放射能汚染によって、冷却水の注入がままならずコントロールは困難を極めているようです。水による冷却が進まなければ、原子炉はますます高温となりより高濃度の放射線を撒き散らす事になり、いうまでもなく、さらにコントロールが困難になるわけで、一時しのぎの冷却水の供給をつづけながら、恒常的に冷却水を供給できる電源の確保や設備体制を確保する必要があります。しかも、原子炉は一基ではなく六基もあるわけですから、極限状態にある現場に、何よりも最大限の知恵と力の総結集をはからなければなりません。

 日本共産党の志位和夫委員長は、15日首相官邸に出向き、「原子力安全委員会のもとに専門家の力を総結集し対応を」との緊急申し入れを行なっていますが、日本の科学の総力を挙げてこれ以上の放射能漏れを防ぐことは何をさておいてもやるべき課題です。

 深刻な原発災害の前に、今は、テレビ報道を見守るしかない私たちですが、原発の安全神話が崩壊した今、あらたな政治の役割が求められています。

では。

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