6月20日、県青少年センターで開かれた徳島市文化センターの存続を求める会には会議室いっぱいの60人が出席しました。
会を代表して小路常芳氏(市民コンサート徳島委員長)は「文化センターを失って困っている。市は新ホールの建設というが、建設従事者の不足等で全国で公共事業は遅れている。オリンピックもあり、とても3年半で完成するとは思えない。文化センターの耐震リニューアルが必要です」等挨拶。
会の当面の取り組みとして①呼びかけ人・賛同人を広げる②文化センターの廃館・解体宣言を撤回し耐震・リニューアルで一日も早い再開存続を求める署名運動③米子市公会堂見学バスツアー(7/12)など当面の取り組みを確認、以下の結成総会アピールを採択し閉会しました。
徳島市文化センターの存続を求める会結成総会アピール
徳島市は徳島市文化センターの廃館・解体を撤回してください。
今日、ここに集まった参加者一同は、一日も早い同センターの耐震・リニューアルを強く求めます。
徳島市は、去る6月15日の市議会本会議で、突然、徳島市文化センターの廃館・解体を宣言しました。しかし、その後の委員会審議などを通じて、徳島市が廃館・解体を進める立場から主張してきたこと(「耐震リニューアル工事は、全体で3年半かかる」「徳島市文化センターのコンクリートは、耐用年数が65年で、建設から52年の同センターでは、3年半かけて耐久補修しても、9年しか持たない」等々)は、その誤りが次々と明らかになっています。同センターと同規模・同時期に建てられ倒壊寸前だった米子市公会堂(鳥取県)は、2年で立派に耐震リニューアルし、20年、30年もつ建物として生まれ変わりました。また、劇場法でも保障されている市民の「芸術・文化活動の場」「実演芸術を鑑賞する場」が長年にわたってなくなることに対する支援や改善策についても、徳島市は、一言もふれていません。私たちは、一日も早く徳島市文化センターの耐震リニューアル工事が開始され、同センターが再開されることを心から望んでいます。
さらに、徳島市は同本会議で、徳島市文化センターが30億円で耐震・リニューアルできることを初めて認めました。徳島市は財政危機宣言を出しています。その市がすすめている132億円もの税金を投じる新町西の新ホール建設計画は、「無駄遣い」としか言い様がない上に、いつから工事が始まるか見通しも立っていない状況です。私たちは、今こそ、徳島市が徳島市文化センターを耐震リニューアルで長持ちさせ、その間に、音芸ホールのための積立金を再開し、将来、市民の声を十分に聞いて、県都にふさわしい立派な音芸ホールを建設することを強く望みます。
2015年6月20日 徳島市文化センターの存続をもとめる会 結成総会参加者一同