川の駅・大阪淀屋橋港を視察・調査して~津波や液状化対策の必要性。そして事業計画や船の安全・定期運行についてしっかりした検討が必要との認識を深めることができました。

 12月19日、水都大阪「川の駅」の拠点のひとつとなっている「淀屋橋港」桟橋等の視察を行いました。現地の応対は、(株)大阪水上バス・常務取締役、同総務部長、同船舶業務部長・運行管理者の3人の方々が、事前に通知させていただいていた質問項目に沿って資料等も準備頂き、約一時間半にわたって丁寧にご協力頂きました。

 視察を通じて、あらたに認識が深まったことですが、川の駅桟橋の建設にあたっては、設置場所のボーリング調査、接岸する船の大きさによる設計施工、使用する船舶の接岸エネルギーに対応する杭の強度が必要で、杭の深さはそれぞれの設置場所(底質や設定地震強度)によって変更する。とのことで、桟橋等の建設にあたっては、それぞれの場所に応じた地質調査、液状化対策、津波対策が必要とのことでした。
 また、徳島の場合、川の駅クルーズの運行はボランティアを中心としたNPO法人がおこなうこととなっているとの私からの説明に、「ボランティア」による定期運行は無理があるのではないか、乗船定員を12名以下か、13名上かで、常駐の安全管理者の配置も行わなければならないし、乗客は外国人も多く事故の際の支払う保険金額も1億円以上設定している。
 淀屋橋桟橋の補修費で年間数百万円となるが、塩分濃度が濃い徳島では相当の補修金額の見積もいるのではと述べられ、(株)水上バス川の駅定期就航も30年になるが、経営的にはずっと赤字(累積17億円)で、阪急電鉄の子会社として経営を維持している状況とのことでした。
 また、資料説明と懇談の中で、「地震の規模が以前と様変わりしているので、津波や液状化対策の計算は従来よりも相当なモノになるのではないでしょうか」とのお話をいただき、大阪の川の駅に関しても、河川は大阪府の管理だが、桟橋の設置にあたっては地方整備局と、また、バリアフリー化など運行にあたって運輸局との調整が必要になるはずとお聞きしました。
 (株)水上バスの常務さんをはじめ3人の皆さん。貴重なお仕事の時間を割いていただき本当にありがとうございました。
 最後に、淀屋橋港から大阪城港、はちけんやを一周(約60分・1700円)するクルージングを体験して視察を終えました。

 

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