九条の会徳島第8回総会と記念講演

 2月24日徳島市文化センターで、約100人が出席し九条の会徳島「第8回総会と記念講演」開かれました。開会にあたって、呼びかけ人を代表し、乾はるみ(元参議院議員・9条徳島呼びかけ人)さんが開会あいさつを行いました。

記念講演では、大西聡(弁護士・九条の会徳島呼びかけ人)氏が、自民党の「憲法改正草案」についてと題して講演しました。

大西氏は、

 自民党の改正憲法は、例えば、前文で、国民に対し、『国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体がお互いに助け合って国家を形成する」としていることについて~

 「自民党改憲草案」は、国家権力(政府)を縛る憲法から、国民に義務と責任を負わせる憲法へ変貌させ、人権保障の後退だと批判し、思想信条の自由、表現の自由が脅かされ、監視や密告が行われる社会となる危険。そして、思想及び良心の自由について「これを侵してはならない」という不可侵の原則から「保障する」とし、制約されることがありうる規定の仕方で、個々の人の心の自由にまで制約が及ぶ恐れがあると指摘しています。

 9条の規定では、第二章「戦争の放棄」を「安全保障」に変え、自衛権の発動を妨げるものではないと規定し、個別的自衛権のみならず集団的自衛権も含まれるものだと指摘。戦力不保持や交戦権の否認を規定した現行憲法9条第2項を削除し、軍隊を持ち戦争を行うことを正面からできる規定としていること。国防軍、そして領土を保全する国民の協力義務は前文と合わせて徴兵制への途を開く恐れがあると指摘しました。

 他にも、多数の問題点の指摘がありましたが、一時間半にわたる講演ですので、またの機会にしたいとおもいます。

 では。

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