正体は、超保守政党~見えた橋下・維新の会の新党づくり

 8月15日朝日新聞は、1面2面「維新、月内に新党準備・安倍氏へ参加要請」を見出しに、橋下維新の「新党準備」の動きを、民主・自民の二大政党に対抗する第3極勢力との見方で大きく報道しています。

 維新の会の連携の「本命」~安倍元首相~(朝日新聞報道から)

 今年四月、松井一郎氏(大阪府知事・維新の会幹事長)らか膝詰で迫った相手は安倍晋三元首相だった。昨年の大阪ダブル選で勝利し、国政進出を明言した橋下・松井両氏が当初から連携の「本命」と考えてきた。 なぜ安倍氏なのか~朝日新聞はこう切り出したうえで、維新幹部の説明としてこう述べています。 「橋下氏は思想に関わる発言については慎重だが、自民党出身者が多数占める松井氏ら維新幹部は、保守勢力の結集を目標に掲げる。幹部の一人は、『安倍氏はミスター保守。橋下氏も思いは同じだ』と語る。

 橋下・維新の会の新党づくりをどう見るか~

朝日新聞は、2面「橋下新党 波立つ政界」を見出しに、こう述べます「消費税増税を推進する民主、自民の大連立路線か、維新の会を軸にした3極結集路線か」中央政界は衆院選後の枠組みを見据えた動きが本格化してきた。

 第3の「超保守」新党~復古主義・全体主義の危険

 朝日は、橋下・維新の会の新党づくりを、民自大連立による消費税増税推進に対抗する第3極などととして描いていますが、ここで、私と朝日新聞の見方は180度分かれます。、橋下新党は、第3極というより、第3の「保守政党」、それも超保守新党の出現と見るべきでしょう。 橋下氏は、消費税増税について「地方税」にといっており、反増税派ではないことは明らかです。維新が担ごうという安倍元首相が、首相在任中に「9条を中心とした憲法改正を実現する」と言ったことも忘れるはずはありません。維新八策に見る、憲法改正、さらなる弱肉強食の新自由主義推進や大阪市職員への思想調査、市職員政治活動規制条例などの政治姿勢を見ても、超保守新党の「復古主義」、決定できる政治という名の「全体主義」の台頭を危惧しないわけにはいきません。

 混迷する政治、国民の信頼を損ねる政治の原因は、財界とアメリカ言いなりの「保守政治」の破たんの中にあり、政界の保守再編で解決できないことは明らかです。

 では。

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