福島原発2号機の格納容器内水位60cm~それでもすすむ伊方原発「再稼動」の下地づくり~ストレステスト保安院が「妥当」報告

 26日、東京電力は福島第一原発2号機の原子炉格納容器内の冷却水の水位が『60cm』と発表しました。冷却水は格納容器に毎時約9トン注入し、前回調査時は推移を4~5 メートル程度と想定していたが確認できず東京電力は3mに下方修正。しかし、事実は冷却水の水位60cmというものです。
 水温は48~50度で安定しているといいますが、これでは、少しの変化で燃料がむき出しとなる可能性があり「冷温停止」どころか溶融燃料の冷却はいまだ不安定さをまぬがれません。大量の汚染水(放射性物質)が屋外漏れていることも明らかとなり、海洋汚染は深刻です。
 今朝の新聞は、その一方で伊方原発3号機について、経済産業省原子力安全・保安院が、再稼動の条件となる安全評価(ストレステスト)の一次評価について「妥当」とする報告を原子力安全委員会に報告したという。
 「安全評価」手続きとは~
 電力会社が実施した評価結果を保安院が審査、安全委員会が保安院の審査内容を確認する手続きとなっています。
 すでに、大飯原発3・4号機一次評価について、保安院の審査を安全委は23日に「問題なし」と判断し、野田内閣の閣僚らが協議し地元の同意を得る段階という。伊方原発もこのパターンで進む可能性が大という状況です。
 安全評価手続きも未だ「原発推進共同体」の体質のままですね。 

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