維新政治塾に2025人ですか~

 「橋下・維新塾」が24日にスタートし、「大戦・大勝負」を仕掛けるという橋下氏のアジテーションが大きく取り上げられています。
 マスコミ報道の姿勢を見ていますと、自民もダメ、そして民主もダメという不毛の政治に業を煮やした群集が引き寄せられているとの見方のようですが、確かにその一面はあるでしょうが、むしろ橋下・維新の政治本質は、わたしには右翼・保守勢力の再結集を背景にした「極右」の台頭のように思えます。
 それを端的に示したものが、「格差拡大はダメ、競争はダメ、このような甘い言葉こそ本当に危険」「他者に依存しすぎる日本の今のあしき流れを断ち、自立する個人、自立する地域、自立する国家をつくりたい」(維新政治塾開校式・橋下塾長)という橋下・維新の理念にはっきりと示されています。
 この理念の裏側には、支配するものとされるものという今日の「階級社会の構造」は存在しません。労働者と資本家もなく、すべての人間が自由と平等だという前提で、後は「自立」の名の下で競争し個人の努力が結果をもたらすという「支配者」の論理の上に立っているだけです。
 橋下・維新の「自立」という名の行く道は、財界で言えば「利益第一主義」「世界との競争に打ち勝つコスト」論を正当化する道です。労働コストを都合よく切り下げるために、国会議員を動かし労働者派遣法などという法律を作り、大量の労働者を正社員から非正規に合法的に追いやっても、その結果、まともな雇用が保証されない労働者の存在は、個人の努力が足りないからにすぎないということなのですから。
 橋下・維新の台頭を警戒感をもちつつ一番ほくそ笑んでいるのは、「財界」かも知れませんね。
 では。

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