11月23日付け朝日新聞の政治時評2011「オピニオン」に志位和夫委員長がゲストとして登場。東大教授の宇野重規氏がホストです。
「資本主義は限界にきたのだろうか。欧州で財政危機が続き、米国では格差に不満を募らせたデモが広がる。自民党から民主党へと政権の担い手が移った日本では、政治の低迷が続き、未来像を示すことはできないままだ。11月の政治時報評は、社会主義を守り、野党に徹してきた立場から、共産党の志位和夫委員長が、東大教授宇野重規さんとともに世界と日本の現状と課題を論じ合う」としています。
宇野氏の「なぜ、いまマルクスなんだと思いますか。」の問いに
志位氏は~
マグナス氏(バンク・オブ・アメリカをへて、UBS銀行の上級顧問・金融界の大御所)は、マルクスが「資本論」で語ったこの言葉に注目しています。「一つの極における富の蓄積は、同時にその対極における貧困の蓄積である」「すべての現実の恐慌の究極の根拠は、一方では大衆の貧困、他方では生産力の無制限の発展を求める衝動にある」言い換えれるとこうなります。資本はより大きな利潤を得るため、どんな制限も乗り越えて生産力を発展させようとする。他方、利潤を得るためあらゆる手段を使って労働者の搾取を追求する。しかし、貧しい人々が増えれば、企業がつくるモノやサービスが消費されない。過剰生産が生じ、モノはあるのに社会全体が苦しむ「恐慌」が起きる。このプロセスがいま、発達した資本主義の国々で起きているのです。
対談のさわりを少し~書きましたが、経済危機とその打開の方向まで、なるほど 危機の本質をずばりつく興味しんしんの対談となっています。 では。