「独裁か民主主義か」注目の大阪市長選挙が今日告示されました。

「大阪を良くする会」の渡司考一氏(日本共産党市議)が、5日に市長選への不出馬表明し、渡司氏と「会」、そして日本共産党が、独裁政治を許さないという一点で「反独裁」を明確にしている平松邦夫市長への「自主的な支援」を表明。

選挙情勢は激変(スポーツ報知)と伝えられています。

なぜ?橋下・「維新の会」を独裁政治と呼ぶのか。日本共産党志位和夫委員長が10日、大阪市なんば・高島屋前でおこなった訴え(要旨)をしんぶん赤旗(12日付け日刊)が次のように報じています。

*「独裁をやる」と公言~民主政治に参加する資格なし(志位演説)

なぜ私たちが橋下・「維新の会」を独裁政治と呼ぶのか。第一に、橋下氏自身が「独裁をやる」と公言してはばからないからです。6月29日の集会で彼はこう言いました。『日本の政治の中で一番重要なのは独裁ですよ。独裁といわれるぐらいの力が日本の政治に求められる。政治はやっぱり独裁をしなきゃいけない』

自分で言っているのですから間違いありません。しかし、みなさん。この日本という国は、憲法で民主主義をうたっている国なのです。この日本において「独裁をやる」などと公言すること自体許されないことであり、民主政治に参加する資格はないとはっきりいわなければなりません。

*議会と民主政治を根底から否定するもの~

第二に、橋下・「維新の会」が、議会と民主政治を根底から否定しているということであります。橋下氏は、府議会でまともな議論もなく「君が代」強制条例を強行採決したことについてこういっています。『何を話し合う必要があるのか』、『そもそも議論がいらない』。こう言い放ったのです。橋下氏は、議会についてもこう言っています。『もともと選挙で相手憎しでたたかっているメンバーが議会に来て、話し合って物事が解決できるわけがない』。

ここに述べられている考え方は、議会政治の否定そのものではありませんか。議会での議論など必要ない知事が決めたことを数の力で押し通すのが議会の仕事だ、~選挙で勝ちさえすれば何をしても許される~これが橋下氏の思想なのであります。しかし皆さん。これは民主主義ではありません。たとえ選挙で多数を占めたとしても、少数の意見を尊重し、多様な意見に耳を傾け、議論を尽くして物事を決めていく、これが民主主義のイロハではないでしょうか。

*「独裁」への具体的な企てを開始~「話し合うつもりはない」

第三に、橋下・「維新の会」が「独裁」のための具体的な企てを公然と開始したことです。これが今おこっている大問題、「大阪都構想」「教育基本条例案」「職員基本条例案」の3点セットです。この問題についても、これをどうすすめていくかについて、橋下氏は『話し合いでは解決しない』こう断言しているのです。

彼はこう言います。『いま大阪市役所が持っている力、権限、お金、これを一回むしりとるってんです。こんなこと話し合いで決まるわけがないじゃないですか』。話し合いをするつもりはないというのです。選挙で勝ちさえすれば問答無用でことを進めるという宣言にほかなりません。

 三つの点を上げましたが、私たちが、橋下・「維新の会」をファッショ的な独裁政治と呼ぶことには十分すぎる根拠があるということを、言いたいと思います。

以上の他、志位委員長の訴えは~(しんぶん赤旗の見出し)~

●「大阪都構想」~大阪まるごとのっとり宣言がその正体

*「システムを変えるというが、暮らしと経済をまじめに考えて出てきた話ではない」*一人の「指揮官」に権力を集中~憲法の地方自治の原則にそむく暴挙

●「職員基本条例案」~住民福祉のために働く公務員をクビに~

*最大の被害者は府民の皆さんと子どもたち*住民に顔を向けた公務員でなく、知事の顔色をうかがう公務員に*「公務員は全体の奉仕者」と明記した憲法に違反する暴挙

●「教育基本条例案」~徹底した競争主義、絶対服従が何をもたらすか

*子どもたちと学校を徹底した競争に追い立てることで本当の学力が育つか*「絶対服従」を強いられる教師~子どもたちはどうなるか*政治が教育を独裁下に~憲法が定めた教育の自由に真っ向から背くもの

●「庶民の大阪」を独裁政治の全国的拠点にするわけにはいかない

と訴えは締めくくられています。

全文をお伝えできないのが、歯がゆいのですが、長文の拝読ありがとうございました。

カテゴリー: しんぶん赤旗 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です