29日投開票といわれる民主党代表選挙、ポスト菅をめざす候補がほぼ出そろいました。今日のしんぶん赤旗(日刊)3面には、民主党代表選にでる各候補の「原発」語録が掲載され、興味深く読みましたのでご紹介します。
国民の人気一番と評される 前原誠司前外相は~「(党内の脱原発依存の動きは)ポピュリズム(大衆迎合)に走りすぎている。6/26講演」「安全性を高めて海外に売っていくことが大事。6/5民放番組」
ポスト菅・代表選一番乗りの野田佳彦財務相は~「安全性を徹底的に検証した原発について、当面は再稼動に向けて努力することが最善の策、」「短兵急に原発輸出を止めるべきではない」文芸春秋9月号
男泣きの海江田万里経産相は、~「停止中の原子力発電所の再起動のための地元理解、協力を得られるよう、全力を挙げていきたい」「中長期的に原子力、化石燃料、再生可能エネルギーを最適な形で供給」(6/7新成長戦略実現会議)
鹿野道彦農水相は~「いわゆる化石燃料と原子力発電が日本の柱で来たわけだが、それにプラス省エネ、再生可能エネルギーという4本柱でやっていこうということだ」8/9記者会見
馬渕澄夫前国交相は~「安全対策・体制が確立された段階で新規原発建設を含めた国内の原発継続の是非について、国民的議論の上でで判断すべきである」7/24ブログ
以上の発言をみて、いかがですか。
赤旗いわく、争点なき票集めを繰り広げる民主党代表選。原発問題が争点に為らない背景には、立候補に意欲を示している議員全員が原発推進や原発輸出を主張している人物という事情がある。と指摘するとともに、菅直人首相自身が「脱原発依存」を個人の考えと後退させた上、岡田幹事長が「次に引き継がれるということではない」と明言するありさまで、こうした現状からは「エネルギー政策の転換」の方向は見えてきませんと記事を締めくくっています。
しんぶん赤旗ならではの論評というところでしょうか。
では。