「県民新ホール」のために、解体するという中央公民館。令和3年度教育要覧から見る「中央公民館」の位置づけは~教育文化都市徳島の実現をめざす重点施策の第一「創造する喜びを広げる生涯学習の推進」のはずですが~

教育要覧にみる、徳島市がかかげる「教育文化都市徳島」の重点施策には1.創造する喜びを広げる生涯学習の推進が示されています。以下紹介します。
1.創造する喜びを広げる生涯学習の推進
市民の学習環境をめぐ状況が変化しているなかで、生涯にわたる学習活動の一層の促進をはかる、多様な学習ニーズに対応する学習機会の充実が求められている。このことから市民が必要とする学習を適切に選択できるよう、様々な領域やレベルの学習機会を継続的・体系的に提供するとともに、その学習成果を生かした社会参加活動を一層支援するための総合的な取り組みを進めていく。

以上立派な、教育文化都市徳島をめざす重点施策の第一に掲げた「生涯学習推進」の方針ですが、同じ教育要覧で、この重点施策を担っているのが中央公民館となっています。

令和3年度教育要覧に示されている「中央公民館」の重点目標は~「市民に最も身近な総合的社会教育施設であるとの認識のもとに、多様化する価値観や市民ニーズに即し、全ての市民に直結する生涯学習体系の確立と健康で文化的な市民生活を過ごすための調和のとれた生涯学習の推進をめざすものである。」としており、事業活動は~ 1.学習機会の提供と充実2.団体の育成とリーダーの養成3.サービス活動の充実4.情報の提供5.視聴覚ライブラリー活動の推進6.市史編さん資料の整理と保存及び活用としており、ここに示された中央公民館の重点目標と事業活動は、教育文化都市徳島をめざす「創造する喜びを広げる生涯学習の推進」の具体化に他なりません。

本来、新ホールの建設も中央公民館も「教育文化都市徳島」に必要な施設のはずですが、 県民ホールのために、中央公民館は不要扱いです。新市長はきらきらひかる新ホールに顔を向けても、「生涯学習」などの地味な中央公民館には目もくれないということでしょうか。長年市民に親しまれてきた「教育文化都市徳島」をめざす中央公民館の取り組みと市民に向けた方針に泥を塗るものとなってはいませんか。

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