注目の「木工会館移転問題」について、本会議前の産業交通委員会事前委員会が開かれました。この問題では市議会に、木工会館の指定管理者となっている地場産業振興協会などが、アミコ移転に反対し陳情や公開質問状などが提出されており、傍聴させていただきました。
質疑では、岡市議や公明党から、木工関係団体の声に耳を傾け慎重に審議すべき等の意見等が表明されましたが、日本共産党市議団の加戸悟市議からは、次のような指摘がなされました。
1.10年も前に耐震診断で、倒壊の恐れが指摘されているのに、当時の原市政と指定管理者の地場産業振興協会が放置し手が打たれていない、本来なら「休館」を含めて会館利用者の安全を最優先にすべきではないのか。早急に移転の手立てをとるのは当然ではないか。2.移転問題について、地場産業振興協会が「利用団体の意見・声を聞いていない」というが、地場産の構成団体である2団体が「木工会館のあり方検討会」の委員として参加し、移転の方向性が示されている。3.地場産業振興協会が市の補助金の交付を受けているにもかかわらず、市に相談もなくアンケート活動を行い、移転するなら「出品しない」ことを利用者に求めるアンケート活動を行ったことについて、補助金交付要件の逸脱ではないのか。(以上、傍聴した見田の要約)
質疑を拝聴し、配布された市の「議案・資料」に目を通しましたが、木工会館の在り方について、耐震改修案と建て替え案、アミコへの移転の3案の建設・移転・運営にかかる経費と「会館期間」について示されましたが、、改修には3年、建て替えで5年もかかり、その間の産業振興の空白はどうするのか、との大きな課題があり、アミコ移転が最も現実的ではないかとの思いを強くしたところです。