平成30年度渭北地区成人式であいさつ~123人の新成人が出席

ご紹介いただきました市議会議員の見田治です。
明けましておめでとうございます。
成人になられた皆さんと、成人の日を迎えられたご家族の皆さまに
心からお祝い申し上げます。
毎年成人式でお祝いのご挨拶をさせていただいていますが、
若い皆さんの前に立つと、いつも心が弾みます。
それは、皆さんが未来を創る人だということ。
そして、生き生きとしているその姿、それだけで、私の心をはずませてくれます。
 さて、私は、成人となられた皆さんに「道理とは」という言葉を贈りたいとおもいます。
道理とは、辞書やインターネットで調べますと、
「物事のそうあるべき道筋」とか「人として行うべき正しい道」などと記されています。

ここで、私と皆さんの共通点についてお話してみたいと思います。
今日この会場にこられた皆さんは、1998年4月~1999年3月末までに
生まれた方が成人として今日をむかえられていると思いますが、
世紀という単位で見ますと、皆さんは、私と同じ20世紀最後の年に生まれた、
「人類」ということになります。
私と皆さんとの共通点「20世紀」はどんな世紀だったのか、
20世紀の人類はどう変わったか、どう進歩したか、ということですが、
様々な論点があると思いますが、
20世紀の最大の変化は「植民地体制」が完全に崩壊し、
民族自決権が世界公認の原理になったことだといわれます。
 19世紀から20世紀初頭、多くのアジア、アフリカ等の国々が欧米列強国の植民地として支配されていた時代でした。
ですから、当時の国連、国際連盟ですが、1920年から解散した1946年の間の国際連盟加盟国は最盛時でも59か国しかありません。
それがどうでしょう、2017年の国際連合・国連加盟国は193か国となっています。
 かつての植民地支配から主権国家として独立し、自分のことは自分たちで決める、これが当たり前の道理、世界の共通の道理となったということにほかなりません。
しかし、この今では当たり前の、この世界の大勢になるまでに、多くの血が流され、およそ100年という世紀をまたがなければなりませんでした。

 私がなぜ20世紀の中で起きた、植民地支配体制の崩壊という話をしたのか
それは、皆さんがこれからの人生を歩むうえで、
道理、「人として行うべき正しい道」と言われても、一筋縄ではいかない、道理が真の道理になるためには、そうなるようにする努力や時間も必要です。
また、何が正しい道理なのか 戸惑うことも多々あると思います。
しかし、やはり、生きるうえで、道理を模索し、切り拓いていくことが、
実は、人生なのだと思います。
今朝の朝日新聞に、「同性婚80%肯定的」とい記事が掲載されていました、LGBTの問題、世界各地で起きている移民問題、人としてどうあるべきか、沖縄にみられるような日米関係、格差と貧困の広がり、少子・高齢化などなど、
皆さんの、これからの人生の、あらゆる局面で、「道理とは」が問われます。
今年は、4月には一斉地方選挙、7月には参議院選挙となる「選挙の年」ですが、若者の積極的に政治参加なしに、日本の未来はありません。
21世紀の真っただ中を突き進む皆さんの前途に大いに期待し、
「道理とは」の言葉を投げかけて、お祝いのことばとさせていただきます。
ご成人おめでとう。がんばってください。
ありがとうございました。

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