岡市議による不当な働きかけの有無について調査する「百条委員会」の調査報告書(案)が出されました~「岡市議自身や実弟の個人的利害関係を背景になされた働きかけであり、かつ、行政の決済過程を侵害すると認められる態様や、威圧的言動を伴うものが随所にみられる。そうすると、働きかけの動機面においても、態様面においても、不適正な働きかけであったと言わざるを得ない。」「これが委員会の結論である。」と提示されました。

 2月26日、1年と3か月にわたって審議された百条委員会の調査結果が報告書にまとめられ百条委員会に提示されました。
 報告書は、まずどのような働きかけを持って「不適正」な働きかけとするのかについて、「不適切な働きかけ」に当る認定基準を二つ示し、➀働きかけの動機が、専ら個人的な利害関係に基づく場合、又はその他の社会的正当性に欠けるものと認められる場合 ➁働きかけの「態様」が、「行政の決済過程を侵害すると認められるもの」「威迫的言動を等を伴うもの」である場合は、当該働きかけは「不適正」との認定判断基準を示しています。
 この認定基準に沿って、岡市議による「働きかけ」の有無。その働きかけの「動機」や働きかけの「態様」について審査し、働きかけによる影響及び処分の妥当性についてまとめられています。また、百条委員会の事実認定について、証人尋問や百条委員会が収集した記録ないし資料に基づいて行ったが、調査団報告書の認定との対比において「重要な点において一致している」と認められたと述べ、百条委員会の判断として「その働きかけが不適正であったかどうか」であるが、検討したように「岡市議自身や実弟の個人的利害関係を背景になされた働きかけであり、かつ、行政の決済過程を侵害すると認められる態様や、威圧的言動を伴うものが随所にみられる。そうすると、働きかけの動機面においても、態様面においても、不適正な働きかけであったと言わざるを得ない」これが委員会の結論である。と述べています。
 この百条委員会調査報告書について、5名の委員(岡南均、井上武、明石和之、藤田真由美、黒田逹哉の各氏)から「委員会採決の期限を延長を求める」動議が提出され、議決の結果、賛成多数(5対4)で議決されました。また、山本百条委員会委員長が辞任を表明し、辞任の是非についても採決が行われましたが、議決参加委員8名中、辞任に賛成2(久次米・玉野)、退席1(加戸)、反対5(岡南均、井上武、明石和之、藤田真由美、黒田逹哉)となり、辞任賛成は少数で否決され、引き続き山本氏が委員長で百条委員会が運営されることとなりました。
 再任された山本委員長は、調査報告書の採決の延期を求める議決の取り扱いについて、「3月議会での採択と報告を重視したい」として、委員長権限で、議決された動議による延期の日程を3月議会開会前とし、「修正案等の提案は3月6日までに提出し、3月7日に改めて百条委員会を開く」ことを決定し、本日の百条委員会は終わりました。
 その他、百条委員会の調査報告書(案)は、資料編として、証言、記録等の概要が添付されており、岡市議と岡市議の実弟とヤングクリーンの経済的つながりや岡市議らとヤングクリーンの対立関係の実態を示す徳島地裁での裁判記録で示された主な事実関係などが克明に示され、「不適切な働きかけがあった」とする調査報告書(案)の裏付けとなる資料編となっています。
 以上、百条委員会の傍聴結果を報告します。
 

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