阿蘇市震災に関する行政視察報告~徳島市から片道約7時間(9時間は間違いです)でした。

阿蘇市・地震被害に関する行政視察報告書

去る平成28年4月14日~4月18日に発生した熊本地震について、阿蘇市の被害実態と対応について行政視察を行いましたので、下記のとおり報告します。


1. 視察の目的
 阿蘇市では、熊本地震(4/14~18)によって震度5弱から震度5強の地震が5回にわたって発生し、地割れ断層破断によって、相当大きな住家被害(全壊から一部損壊まで約2400件)がもたらされている。これら被害の実態と、阿蘇市の対策について調査すること。

2. 視察の日時・場所・対応職氏名等
   視察日程 2月27日(月)午前9時~午前11時半
   視察の場所 阿蘇市役所会議室及び被災現場
(阿蘇神社・内牧地区、狩尾地区・的石地区・仮設住宅等)
   応対いただいた職員2名
     総務部総務課防災対策室長 野尻裕二氏・同防災対策室係長 市原敏博氏

3. 視察の成果
 別紙「視察のお願い」に基づき、阿蘇市総務課防災対策室より「徳島市議会議員行政視察資料」に基づき順次説明を受け、またその他詳細な資料をいただきました。
被災後約10か月が経過し、倒壊した住戸の解体撤去支援事業・応急修理支援事業が進められていますが、耐震診断・耐震補強の助成制度については、昨年12月補正で、旧耐震基準の木造戸建て住宅については熊本県において「耐震診断費用」(一部個人負担1万4千円)への助成を行うとのこと。今後、耐震設計、耐震補強についても補助制度を検討しているが、詳細は未定とのことです。これまで、熊本県においてはこのような大規模な地震が発生するとの想定がなく、耐震補強等の補助制度はこれからとのことでした。
 阿蘇市においては、体調の悪化・病状増悪などで関連死は16名ですが、直接死はゼロです。住家被害による関連死・重傷者はなく住家被害が大きい割には人的被害が少なく、その理由についてお聞きしましたが明確な把握はなされておらず答えはありませんでした。
 被災現場を数か所訪問しましたが、倒壊した住家はすでに更地となっていて、倒壊の状況把握はできませんでしたが、倒壊現場や道路が約1.5メートル陥没しその亀裂が数百メートルにわたっているなど、活断層地帯ではないこの地域でもこのような大規模な断層亀裂が発生すること。そのために上水道の本管が破裂し、現在は、水道本管を道路上に敷設した状態で給水をしているなど、地震対策は、揺れに対する対策と合わせ断層の亀裂によるインフラの損壊、耐震基準を満たしたとされる建物への影響などについても事前に対策検討する必要性を認識させられました。
以上

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