地域医療を守る「公的存続法案」を与党の責任で速やかに提出せよと大見出しのついた健康保険鳴門病院の公的存続・充実を求める会のニュース5号をいただきました。
現在、健康保険鳴門病院の保有は、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(略称・RFOといいます)です。
RFOの名称の中に「整理機構」の文字が見られるように、売却・譲渡など病院の整理を進める性格を持つRFOの保有に対し、鳴門病院で働く職員や患者さんをはじめとする地域住民の方々、徳島県医療労働組合連合会や徳島労連などが、鳴門病院の公的存続は地元の鳴門市のみならず、徳島県全体の地域医療の確立にとって欠かせないとして、地元鳴門市の住民の58% にあたる3万6千筆の「署名」を集め、鳴門市をはじめ淡路島の議会を含む近隣の自治体の決議、地元国会議員の賛同をとるなど3~4年前から「公的存続・充実を求める会」結成・運動をすすめています。
鳴門病院の公的存続に関する現状ですが、…
ニュース5号では、「住民の願い・鳴門病院の公的存続法案が廃案に」と記され、09年秋に提出された「公的存続法案」は、衆議院で、共産・民主・国民新党・社民・公明の賛成によって可決(自民・みんなの党は反対)されましたが、参議院で審議未了で廃案となり、RFOの2年間延長法で、当面維持させようとしています。
これに対し公的存続を求める会は、健康保険鳴門病院は2010年5月に発表した「新経営改善三ヵ年計画」の中で、『救急患者と紹介患者を断ることのないよう24時間すべて受け入れていく』『鳴門地域の患者を他の地域に搬送しなくてもよい体制をつくる』ことなどを確認し、医師不足が深刻化する中でも地域住民、地域医師会、自治体から最も要望の強い救急診療体制の充実に努力しており、一刻も早い「公的存続法」の再提出と早期成立を強く求めたいとしています。
健康保険鳴門病院の「公的存続」に反対しているのは、自民党とみんなの党です。日本共産党はむろん「公的存続」賛成です
私も、県医労連の役員・徳島労連の議長という立場で「公的存続を求める会」の運動に参加し、「会」の結成をはじめ、鳴門病院の方々と公的存続を求める署名の取り組みや周辺自治体・議会への陳情の運動を行ってきました。
ねじれ国会のあおりを受けて廃案となった「公的存続法」ですが、参議院での賛成議員数は、139議席で、過半数の122議席を大きく上回っており、「求める会」は、与党の責任で公的存続法の速やかな提出を強く求める、としています。
地域医療を守る上で、健康保険鳴門病院の公的存続は欠かせないものです。ぜひ、多くの皆さんのお力添えをお願いします。私も労働運動は離れましたが、日本共産党の立場で応援したいと思っています。
では。